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アタマジラミについて
近年国内の保育所や幼稚園、小学校低学年の子供たちのあいだに、季節に関係なくアタマジラミの発生が増加しています。正しい知識と早期発見による対処が流行を防ぎます。
(保健安全ニュースより一部抜粋)
近年の発生状況

環境省廃棄物対策課の調べによると、99年度に全国の保健所などに寄せられたアタマジラミの報告は、4413件で9982人。報告義務が無いため年度ごとの比較は難しいですが件数だけ見れば、80年代後半の10倍以上になっています。
■アタマジラミと感染防止対策

● 大きさは雄で2〜3ミリメートル、雌で2〜4ミリメートル。灰色か灰褐色。卵は光沢のある灰白色の楕円形で髪の根元付近に付着しています。卵から1週間で孵化。約3週間で3回脱皮して成虫に。成虫の寿命は1〜1ヶ月半。雌の成虫は1日に約5個の卵を頭髪の根元付近に固着させて産卵。成虫、幼虫ともに吸血。
● 吸血による痒みをともうので、掻き傷からの細菌感染などのおそれがありますが、アタマジラミが固有の病原体を媒介することはありません。
● 卵、幼虫、成虫ともに55℃以上の熱水5分で死滅 。
● 頭髪と頭髪の接触が主な感染経路。集団の場、家庭での寝具、タオル、櫛、ブラシ、帽子、ロッカー等の共用で伝播することもある。
● 近年全国的に増加の傾向。12歳までのこどもが主な宿主。

●定期的にチェックをする。
● 帽子、衣類、寝具、タオル、櫛、ブラシの共用をしない。
● シーツ、枕カバーの熱湯(55℃以上)による洗濯とアイロン掛け。
●しっかりとシャンプーしドライヤーできちんと乾かす。
●適度のブラッシング

■もし感染してしまったら
●頭髪の丁寧な検査と丹念な虫体と虫卵の除去(専用のすき櫛⇒薬局で取り寄せ可)。
※ 注意:アタマジラミの成虫と卵の駆除は途中で終わらせないで、1〜2時間かけて一度で済ませます。

●薬剤(製品名:スミスリンパウダー、スミスリンシャンプー)による駆虫。(用法用量は守りましょう。)
●小さいお子さんの場合は自分で洗うと、洗い方が不十分なので必ず親御さんが洗髪してあげてください。
●アタマジラミは衛生状態の良い欧米等の先進諸国でも子供達によく発生しています。不潔な生活習慣が原因で発生するものではありません。親の「不潔にしているからよ!」といった心ないひとことが子供の心を傷つけることがありますので、正しい知識をもって根気よく退治してください。

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